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夢の共演!「パワープレートで健康長寿」セミナー2

2018年4月23日

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前回のブログに続き

「パワープレートで健康長寿」セミナーの続編をお送りします。

後半の講演は、大阪大学大学院の中田 研 教授です。

中田 研 教授 プロフィール

大阪大学大学院 医学系研究科 スポーツ医学 教授

大阪大学 最先端医療イノベーションセンター

プロティアジャパン共同研究ラボ

スポーツ歴:野球、サッカー、バレーボール、テニス

阪神タイガースチームドクター

日本テニス協会ナショナルチームドクターチーフ

柏レイソルズ メディカルアドバイザー

日本スキー連盟 医事委員

パワープレートとの出会い

トレーニングマシンはスポーツ医学の分野で

非常に重要なものなので、色々なものを見てきたそうです。

紹介でパワープレートをリハビリ室に置くことになり

夕方に20分ほど体験してみたところ

夜に脚をつってしまったそうです。

先生は運動習慣としてテニスをされており

それ以前はサッカーなどもされていたので

脚には自信があったそうですが

それでもあの短時間のトレーニングで脚をつるくらいということは

何かすごい効果があるのではと感じたそうです。

この経験が、パワープレートの研究を本格的にやっていくきっかけになりました。

戸澤先生との出会いは約10年前で

当時中田先生は整形外科医の講師をされており

縁があってスポーツ医学の研究を行っていくことになりました。

MSPA:メディシンアンドスポーツアンドパフォーミングアーツ

パフォーミングアーツとは、バレエやダンス、スタントマンなど

演劇、舞踊など、肉体の行為によって表現する芸術のことで

日本ではまだ、パフォーミングアーツの医学は

あまりメジャーではありませんが

中田先生は、アメリカで3年間おり

そこではパフォーミングアーツの医師や病院が多くあると言います。

大阪大学は、国立大学として日本で唯一医学部が

スポーツ医学という講座を持っていますが

このスポーツ医学という言葉は

メディシンアンドスポーツアンドパフォーミングアーツを表しています。

研究室には20人以上のスタッフがおり

脳科学、糖尿病、心臓病などとスポーツがどのように関連するかなどを

調べています。

スポーツとグローバルヘルス

スポーツの語源

Sportsの語源は、DEPORTARE

荷物を担うという意味のPORTAREの否定形で

荷物を担わない、働かないという意味があります。

古フランス語のDESPORTには

気晴らしをする、遊ぶ、楽しむという意味があり

ヴェルサイユ宮殿の大きな庭で狩りをするということ

を指していました。

Sportsという言葉は1921年に広大な領土を持ち

日の沈まぬ国と言われた大英帝国の時代につくられました。

その広大な領土からスポーツも発達しました。

スポーツには楽しむということに加えて

  + ゲーム 、ルール(勝ち負け)、競う、審判、拍手

敗者尊重、公正、原理原則、スポーツマン精神という

ものがあります。

スポーツ医学の目指すもの

1.外傷、傷害疾病からの高いレベルへの早期復帰:RTP (Return to Play)

早期の正確な診断

最小侵襲治療

安全で効果的なリハビリ

2.外傷傷害、疾病の予防 IP( injury preventon)

知識の普及、メディカルチェック

 

3.競技力向上 :HP (high performance)

怪我をしないことがパフォーマンス(競技力)が高いということ

 

4.生涯にわたる健康、運動維持の指導:HC(health care)

昔、スポーツの世界で有名であった選手が

オーバーユースやケアの不足で

50代くらいでも膝などを悪くしている例が多くある

運動器再生医療の発達

 

中田先生は整形外科医として

膝や股関節などのいわゆる運動器の

再生医療にも取り組んでいます。

これは日本が世界に誇る最先端の治療で

先生は膝の専門です。

膝の構造

・靭帯

関節が外れないようにする安定性

動きのガイド、知覚といった役割があります。

・半月板

プラスチック消しゴムくらいの柔らかさの軟骨で

荷重分散、衝撃吸収などを行って、関節を保護しています。

半月板の損傷はスポーツの現場で非常に多く

血管がなく、自然治癒しにくいため

特に再生医療の発展が求められています。

オペの方法としては切除術、縫合術があり

ちぎれた軟骨はほとんど戻らないため

90%が切除で、一部のケースは縫合をします。

半月板の切除術は米国では年間 100万件、欧州で40万

日本では、なるべく切除しない方向を取るため

3万件、半月板縫合術650件となっています。

切除すると、直後は良くても2~3年経つと、

大腿骨と脛骨にある軟骨がすり減って別の問題が起きてくることも

しばしばあります。

身体に必要な負荷

私たちは生きている中で

様々な力学的なストレス(負荷)を受けています。

このストレスの度合いによって

身体で起こる反応は大きく違ってきます。

低負荷 適度 過剰

身体に起こる反応

・骨粗鬆症

サルコペニア

 

身体に起こる反応

・アナボリック(筋肉の合成)

・骨密度強化

・筋肉強化

身体に起こる反応

・カタボリック(筋肉の分解)

・疲労骨折

・OA(変形性関節症)

パワープレートは全く新しいトレーニング

筋力を強化するトレーニング方法には

ウエイトトレーニング、電気刺激(EMS)

加圧トレーニング  などがありますが

パワープレートの加速度トレーニングは今までに無い

全く新しい理論です。

それぞれの負荷のかけ方は

・ウエイトトレーニングは重りを持つ

・加圧トレーニングは

静脈を圧迫することで負荷をかけます

・EMSは電気で筋肉を動かして負荷をかけます

ですが、パワープレートは

振動による加速度で、身体に負荷をかけます

加速度で負荷をかけるというと

イメージが難しいですが

加速度が上がると、体には重力がかかります。

そのため重りを持たずして、負荷がかかるのです。

EMSは体表から電気を与えるので

深部の筋肉を刺激するのは難しいですが

パワープレートは骨伝導で

全身に振動が伝わるため

骨の近くにある深層筋を

効率よく刺激できるのが特徴です。

加速度振動トレーニングが骨密度に及ぼす影響

パワープレートを使って様々な研究をされている中田先生ですが

その中でも特にパワープレートの振動の真骨頂とも言えるものが

パワープレートと骨密度の関係を調べた研究です。

重力のかけ方には大きく分けて2つの種類があります。

1.振動加速度

バイブレーション(振動)を使って

アクセラレーション(加速度)を上げることによって

つくられる重力。

 

2.定常加速度

遠心加速度(回転)によってつくられる重力

戦闘機のパイロットが訓練で使うような遠心加速器や

ジェットコースターの宙返りなどで生じる重力。

実験内容

BMPという骨形成タンパク質を

実験用のネズミの背部に埋め込み

1つの群は4日目から2週間

1日10分間だけPPに乗せました。

もう1つの群は、メリーゴーランドのような

一定の加速度を生み出す機械に乗せました。

その後、8匹の骨を取り出したところ

パワープレートの群では

骨形成が進み、30mgが60mgになったそうです。

その他の群では大きな変化は見られませんでした。

これ以外にも、肉離れを起こした選手の

リハビリでパワープレートを使用したところ

本来ならば瘢痕組織と呼ばれるような

元の筋線維と比べると柔軟性の低い質の悪いものに

置き換わって治っていくものが

元の筋線維よりも柔軟性の高い筋肉で

治ったというデータや

糖尿病の人をパワープレートに乗せて

研究したところ、インスリンの分泌細胞の働きが

活性化したりといった反応も見られたそうです。

このような結果から

パワープレートには、人の自然治癒力

すなわち治ろうとする力を高める働きが

あるのではないかという仮説が生まれています。

このお話しをお聴きして

私は、パワープレートが

単なるトレーニングマシンではなく

メディカルフィットネスマシンであるということを

改めて感じました。

これからもっとパワープレートが身体に与える

素晴らしい影響のメカニズムが解明されることを望みます。

そして世界で最もパワープレートの研究が進んでいると言われる

日本の中でも、トップの研究を行っている中田先生の

貴重なお話しを聴けたことに感謝したいと思います。

 

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