私たちはランナーのパフォーマンスアップ、ケガの治療、予防に力を入れています
私は中学生の頃から陸上を始め、部活に明け暮れる日々でした。医療の道に入ってからも社会人チームをつくり、指導をしながら競技を続けていました。これといって大きなケガに悩まされたことはありませんでしたが、カイロプラクティック治療を受け始めたところ、昔と比べて練習できる時間は大幅に減っていたにも関わらず、自己記録を更新できたことに驚きました。この時にカイロプラクティックは何か症状があるものを良くするだけなく、自分の持っているパフォーマンスをさらに高めることができるということを体感することができました。
さらにパワープレートを使えば、30分で一般的なトレーニング2時間に相当する運動量を確保できますので、時間の無い方でも効率良く理想的なフォームづくりや筋力強化を行うことができます。
カイロプラクティックとパワープレートで大幅に自己記録を更新された方の症例はこちら
微妙なバランスの崩れが様々な問題を引き起こします
- 1左右の筋力が均等に発揮できているか
- 2それぞれの筋肉、関節の役割分担ができているか
- 3左右の関節可動域に違いがないか
- 4左右の重心に偏りがないか
1.左右の筋力が均等に発揮できているか
これは筋肉量が左右で違っているというよりも、関節の位置関係のズレ(ゆがみ)などによって筋力が発揮されにくくなっていたり、反応が悪くなってしまっているケースがほとんどです。左右どちらかばかり疲れたり、傷めてしまう場合にはこのような状態を考える必要があります。
2.それぞれの筋肉、関節の役割分担ができているか
筋肉や関節には、股関節や肩関節のように動くのに向いている部分とお腹周り(体幹部)のようにある程度固定されて安定していた方が良い関節があり、それに合わせて筋肉の働き方も変わってきます。このような役割分担ができていないと関節の軸が安定しなくなり、筋肉に余計な負担がかかるようになります。
走っていて腰痛などが出る場合はこのような状態が考えられます。
3.左右の関節可動域に違いがないか
日常生活のクセなどでどうしても関節の可動域に左右で違いが出てしまうことがあり、そのまま走っていると、動いていない部分を補うために他の部分がオーバーワークになってしまいます。フォームがブレてしまったり、足首や肩に痛みが出る場合はこのような状態が考えられます。
4.左右の重心に偏りがないか
ヒトには軸足と利き足があるので、多少の偏りがあるのは問題になりませんが、これが顕著になるとランナーズニーなどの障害が出てきますのですので、注意が必要です。
当院では、このような状態について細かな検査を行い、お一人お一人に合わせたオーダーメイドの治療プランを提供させて頂きます。ご自身の感じている主観的な感覚と検査で得られた客観的なデータをすり合わせながら、二人三脚で理想の状態に近づいていければと思います。
より高いパフォーマンスを発揮するために
- 1呼吸を妨げない安定した姿勢で走れているか
- 2地面からの反発を利用して走れているか
- 3スムーズな重心移動ができているか
- 4筋肉が使われる順番は正常か
1.呼吸を妨げない安定した姿勢で走れているか
効率的な走りをする上で、姿勢は非常に重要になります。走るときの身体の状態はよくボールに例えられ、空気のしっかり入ったボールはよく弾むように、体幹の筋肉が適度に働いて安定していると、地面をキックした力が効果的に伝わり、速く走ることができます。
しかし単に筋肉に力を入れているだけでは、呼吸の時に広がったり閉じたりする肋骨の動きまで妨げられてしまうため、特に長距離を走る場合はエネルギーとなる酸素をうまく取り入れられなくなり、パフォーマンスが低下してしまいます。
2.地面からの反発を利用して走れているのか
①の姿勢のお話と関係が深い部分ですが、走る際に身体を前に進める力は、地面に接地した時に瞬間的に蓄えられたエネルギーをキック力へ変換することで発揮されます。
例えれば、体育の跳び箱の授業で使ったロイター板を思い出していただくと分かりやすいと思います。助走をして踏み切って板がしなった瞬間に跳ぶことができれば、非常に大きな反発をもらって高く跳ぶことができます。しかし、板がしなるタイミングを逃すと、ほとんど反発をもらうことができません。すなわち走っていて接地をした時に蓄えられたエネルギーが最も発揮されるタイミングは、一瞬しかないということです。100mの選手の接地時間はわずか0.1秒と言われており、速い選手ほど接地時間は短くなっていく傾向があります。
ですから自分の脚(筋力)で地面をキックするという感覚ではとても間に合いません。
この部分を鍛えるためには、それに特化した腱や筋膜のトレーニングが必要になってきます。
3.スムーズな重心移動ができているか
速く走るということは、どれだけ速く重心を前に進められるかと言い換えることができます。②のお話は、バネの力でいかにして空気のしっかり入ったボールのように弾むことができるかというものですが、せっかくバネの力があったとしてもその力が前ではなく上方向に向いていたのでは、効率良く前に進むことができません。スムーズな重心移動とは、この力の方向を限りなく前方向に向けるということです。
現代人は座っていることが多いため、立っている時、歩いている時に後ろ重心になっている場合がほとんどです。これは前に進む走るという動作にとって大きなマイナスポイントになってしまいます。このような状態を修正していくことで、見違えるほど楽に速く走れるようになります。
4.筋肉が使われる順番は正常か
ケガの少ない効率の良い動きをするためには、筋肉が適切な順番で使われているかが非常に重要になります。
A、B、Cという筋肉があったときに、一つの動作でA→B→Cという順番で筋肉に力が入っていくのが正常であるのに対しB→A→Cという順番になってしまっている場合、フォームが崩れてスピードが低下してしまうのはもちろん、筋収縮のバトンタッチがスムーズに行われずに肉離れなどの問題が起きやすくなります。
このような順番の乱れは、Bという筋肉が緊張して過剰に使われるようになっていたり、その動作に関連する関節の可動性が低下していることなどが原因になっていることが多く見受けられます。
当スタジオでは、カイロプラクティックの視点で筋肉や関節を整えた上で、パワープレートを使って正しい筋肉の使い方を身体に覚えさせていきます。
一般的にフォームを変えていくというのは、非常に難しいですし、リスクを伴う場合もありますが、これらの方法を使うことでより確実にパフォーマンス向上を目指すことができます。