2023年9月11日
- カテゴリ
- タグ
Power Plate専門ジム&国際基準カイロプラクティックのレゾナンスです。
「老化という病気をなくす」という理念を掲げているレゾナンスでは
今のライフスタイルが適切なものになっているかを知ることが非常に重要だと考えています。
その中で老化の犯人とも言われる糖化の状態を調べるために私たちが行なっている糖化検査をご紹介します。
糖化とは
糖は私たちにとってエネルギー源として欠かせない栄養素の一つです。
ですから血糖値という言葉があるように、私たちの身体の中の糖の量は厳密にコントロールされています。
しかし、糖をエネルギーとして使うための代謝に異常が起きて
体内の糖が過剰になると、私たちの身体をつくっているタンパク質と
結合して変性(違う性質になること)する反応を糖化と言います。
この反応が不可逆的(元には戻らない状態)に進んだ時につくられるのがAGEsという物質です。
AGEsはAdvanced Glycation Endproductsの略で最終糖化産物と呼ばれています。
身近なAGEs
AGEsは実は身近なところでたくさん見ることができます。
例えば
焙煎したコーヒー
クリームブリュレの表面
カリカリに焼いたベーコン
ビール
といった食品に見られるのもAGEsです。
このように加熱によって褐色に変化する反応は発見者で食品科学の研究者であった
メイラードの名をとってメイラード反応とも呼ばれています。
食べ物から摂取したAGEsのうち約15%が体内に取り込まれます。
糖化の過程
糖化の反応は2段階あります。
第1段階
第1段階では、タンパク質に糖が結合して中間産物ができます。
その一つが血液検査で糖尿病の指標として測定されるヘモグロビンA1c(HbA1c)で
過去1〜2ヶ月の血糖値のレベルが反映されています。
これは血液の中の糖が多い状態が続いたために
赤血球の中のグロビンというタンパク質と結合したものです。
ヘモグロビンA1cの状態であれば
ライフスタイルを見直すことで減らすことができます。
第2段階
高血糖の状態が長く続き
第2段階になると後戻りが利かないAGEsができてしまいます。
糖は私たちのエネルギー源なので、一定量のAGEsが溜まってしまうのは仕方ないのですが
問題になるのはメタボリックシンドロームのような生活習慣病の既往があると
よりAGEsが蓄積しやすくなってしまうということです。
AGEsの蓄積が加速する要因
1.高血糖
高血糖状態が続くとAGEsの蓄積が促進されます。
血管の中に糖が余っている状態なので、それだけ糖化が起きやすくなっていると言えます。
しかし、私たちがエネルギー源として使っている糖(グルコース)から
AGEsがつくられるスピードがそこまで早くありません。
ですから単に炭水化物を多く摂っているからAGEsが蓄積しやすいとは言えません。
問題は糖をエネルギーとして使う糖代謝の際に生じるメチルグリコサールという物質です。
この物質は、糖(グルコース)の1000倍の速度でAGEs化を進めてしまうまさに黒幕です。
2.酸化ストレス
私たちの身体は
酸化ストレスとは慢性疲労・紫外線を過剰に浴びるなどの
過剰な酸素によって反応性の高い活性酸素が生じて
組織を傷つけてしまうというものです。
活性酸素についてはコチラ
3.炎症
ウイルスや細菌、化学物質などの異物が身体の組織に攻撃を加えると
それらと戦うために免疫反応が起こります。
その際に炎症反応が起こります。
通常はこれが急性のものとして収まっていきますが
それが慢性的に続いていると、糖化の原因となるグリコールアルデヒドという物質ができます。
これもメチルグリコサールと同じリアクティブアルデヒドで
AGEs化を加速させてしまいます。
糖化によって起こる問題
糖化反応は糖とタンパク質が結合して変性してAGEsが蓄積する反応ですから
タンパク質のある身体の様々なところに影響が出てきます。
1.肌
肌のハリや弾力をつくっているのはコラーゲンやエラスチンといったタンパク質です。
これらのタンパク質にAGEsが蓄積することで、タンパク質同士を結びつける架橋と呼ばれる現象が起こり
柔軟性や弾力性が失われてシワやたるみの原因になります。
また、AGEsはコラーゲンやエラスチンを生み出す線維芽細胞を壊してしまうことも分かっており
ターンオーバーによって新たにつくられる肌も質の悪いものになってしまいます。
褐色変化によって肌のくすみも進行しやすくなります。
2.血管
血管の壁もタンパク質なので、AGEsが蓄積すると
動脈硬化の原因になります。
血管年齢検査についてはコチラ
3.眼
眼の構造の中でレンズの役割をしている水晶体という部分も
タンパク質で、代謝がほとんどない組織なのでAGEsが蓄積しやすく
白内障の原因になると言われています。
4.骨
骨はカルシウムとタンパク質でできています。
骨を鉄筋コンクリートに例えると
骨はコンクリート
タンパク質であるコラーゲン線維は鉄筋
の様な構造になっています。
骨にAGEsが蓄積すると、架橋という結合によって骨のしなやかさが失われ
脆い骨になり、骨折しやすくなってしまいます。
糖化が一層進むと起こる問題
- 皮膚の老化
- 動脈硬化
- 骨粗鬆症
- 糖尿病合併症
- アルツハイマー症
- 骨関節症
- 白内障
- 加齢性黄斑変性
- がん
糖化検査で分かること
糖化検査を行うことで、今自分の身体の中にどの程度AGEsが蓄積しているかを知ることができます。
AGEsの量を測定することは、摂取した余分な糖による長期的な
身体の組織へのダメージ量を知ることになります。
レゾナンスで扱っている検査機器の特徴
- 指先を挿入するだけでAGEsを測ることができます
- 30〜60秒の短時間で測定
- 結果は5段階評価で年代ごとの平均と比較することができます
- わかりやすい結果レポートを差し上げています
糖化を防ぐには
糖化自体は後戻りできない反応ですが
今の状態に気づき、ライフスタイルを見直すことで糖化のスピードを極力遅くしていくことは可能です。
生活習慣の改善、最適な健康食品を補給することで
数週間でAGEsの増加を抑えていくことが可能です。
その中で特に重要なのが
1.抗酸化物質の摂取
身体を酸化ストレスから守るのが抗酸化物質です。
抗酸化物質には緑黄色野菜やワインなどに含まれるポリフェノールが良く知られています。
2.質の良い睡眠
睡眠の質を高める方法はコチラ
3.運動
糖化体質を改善させるダイエットプログラムはコチラ
糖化を抑える生活をした方の実際の症例
ダイエットで通われている20代女性の症例です。
20代ですが、糖化の数値は0.56と非常に高く
70代相当の値になっていました。
その後、約1ヶ月半パワープレートによる運動と食事に気を付けて頂き
再び測定したところ値は0.37まで良くなりました。
運動と食事を適切なものにすることで糖化は数値はしっかりと変化が出ますので
日々の取り組みが重要になります。
なるべく早い段階から糖化を意識していくことで、身体の中の老化を防ぐことができます。