2020年3月12日
- カテゴリ
- タグ
目次
β‐2アドレナリン受容体遺伝子(ADRB2)
バナナ型、逆肥満遺伝子とも呼ばれ、
エネルギーの代謝が早く太りにくい のが特徴です。
日本人の約16%が持っていて、この遺伝子に変異を「ホモ」で持っている場合
変異がない場合よりも安静時代謝量が200kcal/日高く、エネルギー消費が多いので痩せやすくなります。
特に夏が暑い地方に多く分布している遺伝子で、手足を長く、体を小さくすることで
余計な熱を溜め込まないようになっています。
比較的食料の確保のしやすい温暖な環境に多く
本来は脂肪を溜めにくいと言われているため、バナナ型と言われています。
いくら食べても太らない、いわゆる痩せの大食いの人が多いですが
身体の材料として重要なタンパク質が先に消費されるため
筋肉が付きにくく、基礎代謝が下がってくる
30歳を過ぎると急激に太りだすことがあります。
生活習慣や環境の変化でエネルギーを摂りすぎる生活を送るようになると
100キロを超えてしまうような太り方をする場合もあります。
ホモ型でこの遺伝子を持っている場合
+200kcal多くエネルギーを消費します。
このタイプの方が太ってしまった場合に、
体を触ると、セルライトが多く固くなっていることが多いです。
皮下脂肪が比較的薄く、肌もどちらかというと乾燥しがちで
よく動かす目尻や目の周り、おでこ、口の周り、細かいシワができやすくなります。
カサカサ肌や冬の時期の乾燥に弱い傾向があります。
筋肉もつきにくいため、薄い肌を支えられず、
ブルドッグのようなたるみになりやすくなります。
特に首の細かいシワは、
年齢を高く見せてしまう傾向があるので、注意が必要です。
バナナ型遺伝子を持つ方のダイエットのポイント
せっかく吸収したタンパク質を素早く分解してしまう
筋肉や細胞の材料になるはずのタンパク質を壊して
エネルギーにしてしまうのでタンパク質不足になります。
食事の最初にあっさりしたタンパク質のおかずをたっぷり摂り
次にしっかり野菜を摂ります
最後にご飯などの主食、冷たいものよりは、
温かいものを食べるようにすると良いでしょう。
筋肉を維持するためにも、
タンパク質の目標摂取量は1日70g程度です。
ある調査では、一日の摂取量が
35~50g程度になっている方が多いので、健康のためにも
適切なタンパク質量(約60g)を摂ることをおすすめしています。
控えるべき食材として、揚げ物、肉の脂身、
ケーキ、和菓子、スナック、クリームチーズ、バター
マーガリン、ココナッツがありますので、
意識した食生活をしていただけるとよいと思います。