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健康の大元は腸にあり

2019年6月3日

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腸は体の外と中を分ける窓

私たちは自分の体の材料となる栄養素を食事から摂っています。

口から入った食べ物は消化管を通って消化されて

吸収されますが、口から肛門までは一つの管であり

口に入れた時点では厳密にはまだ体内に入ったとはみなされません。

分解されて血管に入った時に初めて体内に入ったことになります

パワープレート 腸内環境

その窓となるのがなのです。

腸はいわば空港の入国ゲートのようなもので

不審者(身体に悪影響を及ぼすもの)が入ってこないように

常に見張っています。

近年、腸内環境の重要性が盛んに言われていますが

この入国ゲートが機能しなくなることで、今まで原因不明とされてきた

様々な身体の不調が起こることがわかってきたのです。

腸の働き

腸には腸そのものの働きに加えて

腸内細菌が行う働きも含めると多くの役割があります。

消化
吸収
便を送り出す
酵素をつくる
免疫細胞をつくる
ビタミンをつくる

ビタミンBEを作ります。

ホルモンをつくる

幸せホルモンであるセロトニン

やる気ホルモンであるドーパミン

の素になる前駆体をつくります。

腸内細菌とは

腸内細菌の種類は約3500種類あると言われており

その数は100~1000兆個とも言われています。

その重量は2㎏にもなります。

 

腸内細菌を人間の身体への影響でカテゴリーを分けると

以下のようになります。

 

善玉菌

人間の身体に良い影響を及ぼすもの

悪玉菌

人間の身体に悪影響を及ぼすもの

日和見菌

それ自体では、特に影響を及ぼすことはないが

善玉と悪玉の割合の多い方に味方をして

その働きを助けるもの

 

このような腸内細菌のバランスによって

私たちの体調やひいては精神状態まで影響を受けてしまうのです

また抗生物質を飲むと、これらの菌は全て死んでしまうため

体調が大きく変化しやすくなります。

腸内フローラ

フローラとは花畑の意味で、腸内の

胎児の時の腸は無菌ですが、産道を通る時に母親の菌を受け継いで

最初の腸内細菌叢が作られます。

その後、スキンシップや色々な物に触れていく中で

その人の腸内フローラが決まっていきます。

小腸には主に乳酸菌、大腸には主に酸素が無くても生きていける

ビフィズス菌が生息しています。

腸脳連絡

腸 脳

腸と脳は独立した神経の繋がりがあります。

例えば、緊張するとお腹がゆるくなるといった反応は

脳で感じた情報がダイレクトに腸の動きに

影響を及ぼしていることを表しています。

腸内細菌がつくるセロトニンやドーパミンの前駆物質が

脳に運ばれることで、精神の安定ややる気が高まります。

ダイエットの時に食欲が抑えられないという人は

腸内環境が整っていないことで

これらのホルモンが不足している可能性があります

 

腸内環境が悪くなることで起こる症状

うつ
頭痛
朝起きられない
寝つきが悪い
やる気が出ない
下痢
便秘
お腹が張る
肌荒れ

便は健康のバロメータ

便は「便り」と書くように体の状態を非常に良く表しています。

ですから日々便の状態をチェックすることで

色々なことが分かります。

理想的なのは、山吹色で一本の長い便で

匂いがなく、紙で拭いてもほとんど便がつかないものです。

摂った食事の内容にもよりますが

毎日このような便が出ている人は少ないと思います。

腸内環境を整えて、食べたものからしっかりと必要な栄養を吸収して

いらないものが外に出せる身体にしていきたいですね。