2022年4月9日
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私たちはランナーのパフォーマンスアップ、ケガの治療・予防に力を入れています
スタジオレゾナンス院長の中込です。
私は中学生の頃から陸上を始め、毎日練習に明け暮れる日々を送っていました。
カイロプラクティック大学に入ってからも社会人チームをつくり、
指導をしながら競技を続けていました。
これといって大きなケガに悩まされたことはありませんでしたが、
カイロプラクティック治療を受け始めたところ、
昔と比べて練習できる時間は大幅に減っていたにも関わらず、
自己記録を更新できたことに驚きました。
この時にカイロプラクティックは何か症状があるものを良くするだけなく、
自分の持っているパフォーマンスをさらに高めることができる
ということを体感することができました。
さらにパワープレートと出会い、時間の無い中でも効率良く理想的なフォームづくりや筋力強化を行うことができました。
ランニングのパフォーマンスアップを目指す方々にはぜひランナーズプログラムを受けて頂きたいと思います。
微妙なバランスの崩れが様々な問題を引き起こします
1.左右の筋力が均等に発揮できているか
2.それぞれの筋肉、関節の役割分担ができているか
3.左右の関節可動域に違いがないか
4.左右の重心に偏りがないか
1.左右の筋力が均等に発揮できているか
これは筋肉量が左右で違っているというよりも、
関節の位置関係のズレ(ゆがみ)などによって
筋力が発揮されにくくなっていたり、
反応が悪くなってしまっているケースがほとんどです。
左右どちらかばかり疲れたり、
傷めてしまう場合にはこのような状態を考える必要があります。
2.それぞれの筋肉、関節の役割分担ができているか
筋肉や関節には、股関節や肩関節のように動くのに向いている部分と
お腹周り(体幹部)のようにある程度固定されて安定していた方が良い関節があり、
それに合わせて筋肉の働き方も変わってきます。
このような役割分担ができていないと関節の軸が安定しなくなり、
筋肉に余計な負担がかかるようになります。
走っていて腰痛などが出る場合はこのような状態が考えられます。
3.左右の関節可動域に違いがないか
日常生活のクセなどでどうしても関節の可動域に左右で違いが出てしまうことがあり、
そのまま走っていると、動いていない部分を補うために
他の部分がオーバーワークになってしまいます。フォームがブレてしまったり、
足首や肩に痛みが出る場合はこのような状態が考えられます。
4.左右の重心に偏りがないか
ヒトには軸足と利き足がありますので、多少の偏りがあることは問題になりませんが、
これが顕著になるとランナーズニーなどの膝(ひざ)の痛みや足首の痛みにつながってきますので注意が必要です。
身体のバランスを整えるカイロプラクティック
私たちは上記の4つの問題を中心に異常が起きていないか細かな検査を行い、カイロプラクティック施術を行うことで痛みや偏りを解消していきます。
より高いパフォーマンスを発揮するために
1.呼吸を妨げない安定した姿勢で走れているか
2.地面からの反発を利用して走れているか
3.スムーズな重心移動ができているか
4.筋肉が使われる順番は正常か
1.呼吸を妨げない安定した姿勢で走れているか
効率的な走りをする上で、姿勢は非常に重要になります。
走るときの身体の状態はよくボールに例えられます。
空気のしっかり入ったボールはよく弾むように、
体幹の筋肉が適度に働いて安定していると、
地面をキックした力が効果的に伝わり速く走ることができます。
しかし単に筋肉に力を入れているだけでは、
呼吸の時に広がったり閉じたりする肋骨の動きまで妨げられてしまうため、
特に長距離を走る場合はエネルギーとなる酸素をうまく取り入れられなくなり、
パフォーマンスが低下してしまいます。
2.地面からの反発を利用して走れているのか
①の姿勢のお話と関係が深い部分ですが、走る際に身体を前に進める力は、
地面に接地した時に瞬間的に蓄えられたエネルギーをキック力へ変換することで発揮されます。
例えれば、体育の跳び箱の授業で使ったロイター板を思い出していただくと分かりやすいと思います。
助走をして踏み切って板がしなった瞬間に跳ぶことができれば、非常に大きな反発をもらって高く跳ぶことができます。
しかし、板がしなるタイミングを逃すと、ほとんど反発をもらうことができません。
すなわち走っていて接地をした時に
蓄えられたエネルギーが最も発揮されるタイミングは一瞬しかないということです。
100mの選手の接地時間はわずか0.1秒と言われており、速い選手ほど接地時間は短くなっていく傾向があります。
ですから自分の脚(筋力)で地面をキックするという感覚ではとても間に合いません。
この部分を鍛えるためには、それに特化した腱や筋膜のトレーニングが必要になってきます。
3.スムーズな重心移動ができているか
速く走るということは、どれだけ速く重心を前に進められるかと言い換えることができます。
②のお話は、バネの力でいかにして空気のしっかり入ったボールのように
弾むことができるかというものですが、
せっかくバネの力があったとしてもその力が前ではなく
上方向に向いていたのでは、効率良く前に進むことができません。
スムーズな重心移動とは、この力の方向を限りなく前方向に向けるということです。
現代人は座っていることが多いため、立っている時、歩いている時に後ろ重心になっている場合がほとんどです。
これは前に進む走るという動作にとって、大きなマイナスポイントになってしまいます。
このような状態を修正していくことで、見違えるほど楽に速く走れるようになります。
4.筋肉が使われる順番は正常か
ケガの少ない効率の良い動きをするためには、筋肉が適切な順番で使われているかが非常に重要になります。
A、B、Cという筋肉があったときに、
一つの動作でA→B→Cという順番で筋肉に力が入っていくのが正常であるのに対し
B→A→Cという順番になってしまっている場合、
フォームが崩れてスピードが低下してしまうのはもちろん、
筋収縮のバトンタッチがスムーズに行われずに肉離れなどの問題が起きやすくなります。
このような順番の乱れは、Bという筋肉が緊張して過剰に使われるようになっていたり、
その動作に関連する関節の可動性が低下していることなどが原因になっていることが多く見受けられます。
ケガを防ぎ、スピードを高めるパワープレートトレーニング
パワープレートは特許技術の3次元ハーモニック振動を使ったエクササイズマシンです。
パワープレートを模倣した振動マシンは数多くありますが、様々な研究機関でエビデンスが証明されているパワープレートは本物の証です。
パワープレートを使ったランニング速度の影響に関するデータ
国際的学術誌『Journal of Sports Science and Medicine 2007』で
発表されたデータでは経験の浅いアスリートにおいて、
短距離走の運動学的特性や瞬発力を有意に向上させるという
仮説を立てて次のような実験を行いました。
24名の志願者を無作為に2群に分け、
1群はパワープレートで6週間のトレーニングプログラムを行い
対照群はトレーニングを行わないようにしました。
パワープレート群は、ウォーミングアップの後
16~36分のセッション(静的のスクワット、ワイドスクワット、片脚スクワット)を
週3回おこない過負荷原則に従ってプログラムの強度を上げました。
その結果、パワープレート群では、10m、20m、40m、60m走のタイムが有意に向上し、全体で2.7%の向上率がありました。
また、ストライド(歩幅)が5.1%、走行速度が3.6%、カウンタームーブメントジャンプ(沈み込んでからすぐに切り返して跳ぶジャンプ)が3.3%瞬発力の持続時間が全体で7.8%増加しました。
振動トレーニングが優れている理由
一般的に私たちが運動で使っている筋肉は、その筋肉全体の20%程度しかありません。
パワープレートは振動を使って反射的に筋肉を収縮させるため、97%の筋肉を使うことができます。
その結果、今まで使えていなかった筋肉を目覚めさせより高い筋力を発揮させることができるようになるのです。
パワープレートトレーニングは筋肉を肥大させるのには向いていませんが、効率的に身体を使えるようにするという点では一線を画した存在と言えます。
また振動による反射で筋肉は1秒間に30〜50回という速さで動きます。
すなわち、スクワットを30秒間行ったとするとそれだけで筋肉は900〜1500回収縮するということです。
パワープレートエクササイズを30分行えば、一般的なジムトレーニングの2時間分に相当する運動量になります。
ランニングパフォーマンスに特化したトレーニング
今まで多くのランナーのパフォーマンスを向上させてきた経験を生かし、その方の状態に合わせたトレーニングプログラムを組んで、ご提供できるのが私たちの強みです。
当院では、カイロプラクティックの視点で筋肉や関節を整えた上で、
パワープレートを使って正しい筋肉の使い方を身体に覚えさせていきます。
一般的にフォームを変えていくというのは、非常に難しいですし、
リスクを伴う場合もありますが、これらの方法を使うことで
より確実にパフォーマンス向上を目指すことができます。
カイロプラクティックとパワープレートで大幅に自己記録を更新された方の症例はこちら
執筆者
レゾナンスカイロプラクティック院長 中込 慶一