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大友先生研修 -難治性ニキビについて1-

2018年3月12日

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大友博之先生について

スタジオレゾナンスが加盟しているエルクレストグループの

アンチエイジング部門の講師をお願いしている

大友博之先生は渋谷セントラルクリニック

エグゼクティブディレクターをされているドクターで

海外の最先端のエビデンスに基づいた新しい

健康づくりを提案されています。

私は2016年に、初めて大友先生の講演を聴かせて頂き

今まであった知識とは比べ物にならない程

深堀りされた栄養、ホルモンの講義に鳥肌が立ったのを

覚えています。

そのご縁もあり、エルクレストにて

定期的に研修をして下さることになり

今回もとても素晴らしいお話を聴くことができました。

難治性ニキビへのアプローチ

 

色々なスキンケアや薬品を使って

ニキビがひいても、それを止めてしまうと

途端にニキビがぶり返すというケースは

非常に多く見られます。

その原因として大友先生が考えていらっしゃるのが

①治療が不十分

②アクネ菌や悪化要因を含む

ニキビの病態生理への理解が不十分です。

 

ニキビの原因

①ホルモン的要因

男性ホルモンであるテストステロンは

皮脂の分泌を促進させるので

肌の角化が促進されます。

下あごやフェイスラインにニキビができやすい方は

テストステロンの影響を受けている可能性が

高いそうです

また生理前のニキビは、LHという黄体形成ホルモンが

急激に増える時期であるLHサージによって

テストステロンの合成や分泌が促進されます

ニキビの治療のためにピルを飲んでいる方も多いですが

ピルはLHサージを起こさないようにすることで

テストステロンの分泌を抑えています。

しかし長期的にピルを飲んでいると重要なミネラルである

亜鉛が減ってしまいます。

それに対して血清銅が高くなり

全身が炎症体質になってしまうという特徴があります。

もう一つが女性ホルモンであるエストロゲンと

プロゲステロンの乱れがあるとされています。

②角化異常(毛穴のつまり)

肌のターンオーバーは28日周期ですが

その中で表皮の基底層で表皮細胞として14日

その後角質層で角質細胞として14日

存在しています。

さらに角質層の最表面で乾燥や

外界の刺激から肌を守る役目を果たすのは

3~4日で、その役目を終えると剥がれて

次の角質がつくられます

化粧品や食事などで肌に負担がかかると

角質がむくんでしまい

角質層が剥がれなくなり

次の角質がつくられなくなってしまいます。

それによって、肌のバリアが壊れて

炎症(ニキビなど)が起こりやすい状態になります。

③細菌の増殖

皮膚の表面は弱酸性に保たれていて

雑菌などから肌を守っていますが

この弱酸性の環境をつくっているのが

皮膚に住み着いている常在菌です。

常在菌の一つにアクネ菌があります。

アクネ菌はプロピオン酸という弱酸性の

物質を分泌し、肌のバリアをつくっています。

難治性ニキビの裏にPCOS?

ニキビと併せて以下のような症状がある場合は

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が背景にある可能性があります。

※Policystic Ovarian Syndrome

・肥満

・多毛

・月経異常

・不妊症

・薄毛

・高脂血症

・糖尿病

多嚢胞性卵巣症候群とは?

・月経異常

・男性ホルモンの高値

・卵巣に嚢胞が多数認められる

の3つが揃うことが診断基準となっている症候群です。

アメリカ、ヨーロッパでは3つのうち

2つが揃うと確定診断となるそうですが

日本は基準が厳しく、PCOSであっても

漏れてしまっている人も多くいます。

⇒実に女性の10%に認められるそうです!

この症候群の特徴は、「卵巣が原因ではない

ということです。

PCOSがあると、テストステロンが

ドバドバ出ている状態なので

ニキビが非常にできやすい環境になっています。

また乳がんの発生リスクが3~6倍になり

狭心症のリスクも2~3倍になるとされています。

何をしてもニキビが治らない場合は

このPCOSを疑う必要があります。

 

大友先生の講習の続きはコチラ

 

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