2016年7月9日
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リハビリテーションの分野で多大な功績を残した医師のKarel Lewitは
「呼吸が正常化されなければ、他の動作も正常化できない」
と話しているように呼吸という運動は
私たちの体にあらゆる影響を与えているのです
呼吸パターンは以下のものに影響を与えます
1.腰椎の安定性
表層の筋肉と深層の筋肉のバランスが悪くなると
(表層筋が優位になりすぎると)
脊柱の安定性が低下して、腰痛などが起きやすくなります
また、腹筋が十分に強くても、
深層筋である横隔膜との適切な協調性が無い場合は
激しい有酸素活動時に脊柱が不安定になることが分かっています
2.上部胸椎、姿勢
良い呼吸パターンでは、胸椎がしなやかに動き
負担の少ない姿勢をつくることができますが
悪い呼吸パターンでは脊柱の運動が障害され、
負担の大きい姿勢になります
3.斜角筋と上部胸椎の運動
悪い呼吸パターンでは呼吸補助筋である斜角筋が使われるために
肩こりなどの原因となります
4.感情などの精神的状態、自律神経
緊張状態では、呼吸は早く浅くなります
逆に精神が安定していたり、リラックスしている時は
呼吸は遅く深くなります
これには自律神経が関わっており、一般的に吸気は交感神経
呼気は副交感神経を刺激します
リラックスしたいときには、呼気を意識的に長くすることが有効です
このように呼吸は、神経筋骨格系に強い影響力を持ちます
呼吸システムは、
姿勢と脊椎の安定化の双方に重要な役割を持っているのです
・呼吸システムの障害となるもの
1.肺を膨らませるために必要な胸椎と肋骨の可動性の減少や
筋肉バランスの不均衡といった生体力学的因子
2.アレルギー、感染、栄養不良、
ホルモンの影響、腎機能障害などの
体の微妙なpHバランスに影響を与えるような生化学的因子
3.慢性的な不安や怒り、抑うつのような心理社会的因子
パワープレートは、
呼吸筋のストレッチや関節に分布する固有受容器を刺激して
呼吸に関わる脊柱の柔軟性の向上が可能です
横隔膜をはじめとした深層筋を効果的にトレーニングできるため
理想的な呼吸パターンへの教育が可能です