2024年7月15日
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現代人の食の特徴
かつての栄養失調は、食物の不足によって
あらゆる栄養素が不足していましたが
飽食の現代型栄養失調では
摂りすぎのものと不足しているものに
ギャップができることによる
栄養失調が特徴です。
衝撃的な事実は
「現代人は昭和21年よりビタミン
ミネラルが摂れていない」
ということです。
糖質(炭水化物)過多
⇒糖尿病、肥満
トランス脂肪&オメガ6系脂質過多
⇒肥満、心臓病、脳卒中
良質なタンパク質不足
⇒アレルギー、ガン
ビタミン不足
⇒代謝反応で活躍する酵素が働くためには
補酵素であるビタミンが必要になります。
ミネラル不足
⇒ミネラルも身体の代謝の歯車を回すために
非常に重要な栄養素です。
なぜ飽食の時代に栄養失調なのか?
これは巷に溢れている食品の
栄養素の配合が脂質・糖質メインになっているために生じています。
ですから、過剰なものを減らそうと
食事を制限すると
不足している栄養素がさらに欠乏してしまったり
逆に足りないものを補給しようとすると
摂りすぎの栄養素がさらに過剰になってしまうという
問題が起こっているのが現状です。
日本人の3大死因(平成28年)は
1位 悪性新生物(がん)
2位 心疾患(心筋梗塞)
3位 肺炎
4位 脳血管疾患(脳卒中)
となっており、これらの原因に
現代型栄養失調が深く関わっています。
世界で最も長く生きた女性(122歳)である
フランスのジャンヌ・カルマンさんは
長生きの秘訣について
「健康で、病気にならないこと」
と答えられたそうです。
これは一見当たり前のことのようですが
病気になるということは
普段の生活習慣に何かしらの問題がある
ということの表れであり
病気になっていなければ
そのライフスタイルで大丈夫という
ことを身体が教えてくれているのです。
カルマンさんは自分の身体と対話しながら
自分の健康をマネジメントしてきたからこその
言葉だったのだと思います。
老化を促進させる因子(健康寿命を阻む因子)
遺伝的要因(25~30%)
遺伝のがんは2~3%
環境因子(70~75%)
1.酸化&糖化ストレス(錆びない、焦げない):内科
2.ホルモン分泌の低下(枯れない):内科
3.内臓脂肪蓄積(太らない):内科
4.免疫力低下(がんにならない):内科
5.ロコモ(いつまでも歩ける体を):整形外科
6.口腔機能の低下(8020運動):歯科
身体は酸化すると老化する!?
酸素で錆びる=酸化ストレス
私たちは酸素をエネルギーにして
生きており、その過程で全体の2~3%の
使いきれない酸素が活性酸素となって
身体をサビさせます(酸化)。
また排気ガスやお酒、紫外線、過剰な運動
タバコ、ストレスなども大量の活性酸素を
発生させます。
このような活性酸素の暴走を防ぐために
私たちの身体には抗酸化力が備わっています。
しかし年齢と共に抗酸化力は低下していき
40過ぎるとガクっと下がってしまいます。
そして60歳になると20代の半分になります。
血管が砂糖漬けになってしまう糖化とは?
糖化とは
「たんぱく質の劣化変性」
のことで
体の中で、糖とタンパク質が加熱されて
褐色に変化するメーラード反応が
起こっている状態です。
糖化によって起こる様々な病態
糖化が進むことでAGEs(最終糖化産物)
という物質が蓄積していき
タンパク質の本来の働きが失われ
・皮膚の老化
・動脈硬化
・骨粗鬆症
・糖尿病合併症
・アルツハイマー症
・骨関節症
・白内障
・加齢性黄斑変性症
・がん
などのリスクとなります。
You are what you eat(あなたの身体は食べたものでできている)
老化を推し進める酸化や糖化といった問題は
食べ物に大きく影響を受けています。
糖化した食べ物(ベーコン、パンケーキ
ブリュレなど)を控え
酸化を抑えるための抗酸化ビタミン
抗酸化物質を積極的に摂ることが有効です。
老化は防げる
アンチエイジング・メディスンは
「老化」も一つの病態として捉え
「治療」していこうという考えに基づく
現代西洋医学です。
一年経ったら歳を取る加齢という現象は
誰にも平等に訪れますが
老化はその人の生活習慣でいくらでも防ぐことができます。
正しい食習慣を身につけてより健康なカラダをつくりましょう!
ブログ執筆者
レゾナンスカイロプラクティック院長 中込 慶一