2018年9月4日

油、脂の違いとは
これらの構造は基本的には同じで
アルコールの一種であるグリセロールと
3つの脂肪酸が結合したものですが
この脂肪酸に違いがあります
油は常温で液体のもので
脂は常温で固体のものを指します
脂肪酸は、構成している炭素の数によって
長鎖脂肪酸(炭素数13以上)
中鎖脂肪酸(炭素数5~12)
短鎖脂肪酸(炭素数2~4)に分かれます
長鎖脂肪酸は小腸粘膜上皮細胞から吸収されて
アポたんぱくと結合してリンパ管を通り
左の鎖骨下静脈という血管から心臓を通して
大循環系に入り、脂肪滴として
脂肪細胞の中に蓄えられ
体脂肪や筋肉のエネルギーとして
使われます
それに対して中鎖、短鎖脂肪酸は
同じく小腸粘膜上皮細胞から吸収されますが
リンパ管ではなく上下の腸間膜静脈という血管に入り
門脈から直接肝臓に運ばれます
ですから中鎖、短鎖脂肪酸の油を使うと

また、脂肪酸は、炭素がすべて一重の結合で
炭素の結合の中に1か所以上の二重または
・必須脂肪酸
私たちの体内で合成できずに
必須脂肪酸と言います
ヒトの必須脂肪酸はすべて植物や
主なものは
リノール酸
アラキドン酸
α‐リノレン酸
エイコタペンタエン酸
ドコサヘキサエン酸
・脂、油の役割
①細胞膜の材料になる
グリセロールと3つの脂肪酸のみで
それ以外の物質も含まれているものを複合脂質と言い
複合脂質の中のリン脂質は
②脳、神経系の機能を保つ
脳は脂質が体内で最も多く
皮質には約30%は脂質でできています
また神経ネットワークの構築にも
③体温を維持し、臓器を守る
食物から摂取した栄養素の一部は,肝臓で単純脂質である中性脂肪に合成され
体脂肪は、熱伝導が低く体温を保持する役割を果たすとともに
また弾力性があることから内臓を守る緩衝剤になります
④肌、髪の健康を保つ

クリーム状の皮脂膜となって外部の様々な刺激から肌や髪を守ります

血液の成分である赤血球、白血球も細胞であるため
また副腎皮質ホルモンや性腺ホルモンのような
脂質の一種であるコレステロールからできています
⑥細胞を認識する標識になる
細胞膜の一部にはリン脂質と
それぞれの臓器の細胞によって
各々の細胞の標識の役割をしています
また生理活性物質のレセプターとしても
⑦エネルギー源になる

脂質は糖質、たんぱく質に比べて
1gで9kcalのエネルギーを
脂質を考えた食生活
過剰な脂質が身体に及ぼす悪影響は
現在の欧米化した日本の食事は
脂質の種類に対する知識を持って

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