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症例 ‐高齢者の転倒を予防‐

2016年3月27日

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86歳女性の症例です。

この方は、当初加齢による筋力低下と
平衡感覚の鈍化によって
支えが無ければ立位を保つのは困難でした。
自宅内も歩行器を使わなければ歩けず
お手洗いへは壁伝いに半歩ずつ進んで
やっとたどり着くような状況でした。
頻繁に転倒もされていて
頭部の打撲によって入院することもあったことから
このような状態の改善を目的に
パワープレートを始められました。
はじめに状態をチェックしたところ
医師から小脳を始めとした中枢神経系には
問題は無いと言われており
下肢の関節可動域は正常で
バイタルサイン(呼吸数、血圧、体温、脈拍)なども
特に問題がなかったことから
①深部感覚受容器の活性化
②下肢、骨盤周辺の筋力強化
③動きの連動性の教育
④立位姿勢における恐怖心の払拭
を目標としてトレーニングを開始しました。
実際にトレーニングを始めてみると
中殿筋などの骨盤の安定筋以外は
思ったよりも筋力低下は深刻ではなく
むしろ固有受容器の鈍化と恐怖心が
本来できるはずの動きを
制限してしまっていることが分かりました。
このことから
自分の安定するポジションを理解してもらうための
バランストレーニングを慎重に
補助をつけながら行うとともに
精神面のアドバイスをさせていただき
少しずつ自信をもってもらえるように
週1回のペースでトレーニングをしていきました。
パワープレートのアクセラレーショントレーニング理論による
3次元振動は、筋力強化はもちろん
足底を始め多くの固有受容器(身体のセンサー)を
一秒間に30~50回という非常に速いスピードで刺激し
それに対する中枢神経系との連絡を活性化することで
深部感覚、平衡感覚を高めます。
この特殊な振動による多くの情報が
正しい姿勢と感覚を教育するため
 
短期間で高齢者でも
安全に効果を上げることができるのです。

結果

パワープレートを使ったトレーニング終了後には
毎回歩行訓練を行い、動きのチェックをしていて
始めのうちはしっかりと介助をして
恐る恐る歩いていましたが
少しずつ補助が少なくなり
10月下旬からトレーニングを始めて
3か月が経過した現在では
ほとんど補助なしで歩けるようになっています。

気持ちが身体を動かす

この方の歩けるようになりたいという
トレーニングに対する前向きな姿勢と
 
パワープレートの技術が合わさることで
 
何歳になっても体は鍛えることができる
ということを改めて感じ
 
私自身毎回のレッスンでとても感動しています。
従来の考え方では
高齢者は多少の痛みや不安定さがあると
リスクを考えて
運動することを控えるようにする
といった指導が多く
その結果、身体機能は低下し
QOLも低下していくという悪循環になっていましたが
パワープレートのような画期的なマシンがもっと広がり
健康寿命の延長という新しい視点で
健康な方がもっと増えてほしいと思います。
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