2018年3月15日
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ニキビは身体からのサイン
前回のブログで、治りにくいニキビの背景に
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が隠れている場合が
非常に多いというお話を
大友先生がして下さいました。
PCOSによって、卵巣機能が低下してしまうと
一度低下した卵巣機能は
回復しないという事実があるので
その方の今後の生活を考えると
なるべく早く対処する必要があるそうです。
ですから大友先生がニキビの方を診察する際は
PCOS、狭心症、ガンなどその背景にある
あらゆる病気の可能性を考えいらっしゃるということでした。
身体のサインその2 -脂腺増殖症-
ニキビの原因は
①内分泌的要因(男性ホルモン:テストステロン)
②角化異常(毛穴のつまり)
③細菌の増殖
ですか
角化異常(毛穴のつまり)はなぜ起こるのか
ということを考えた時に
重要になるのが脂腺増殖症です。
脂腺が増殖することによって
毛穴が皮脂で詰まりやすくなります。
この脂腺増殖症の背景にあるのが
実は食事なのです。
脂腺増殖症を引き起こす食事とは?
脂腺が増殖する原因として挙げられるのが
①乳糖不耐性
乳製品に含まれる乳糖をうまく分解できない状態
②グルテン不耐性
小麦に含まれるグルテンをうまく分解できない状態
です。
日本人はほとんど乳糖不耐性?
日本人で乳糖を分解できる人は基本的に0%で
乳糖を含む食事を繰り返し摂ることによって
訓練されて後天的に
分解できるようになる人がいる程度です。
※通常、5歳までで乳糖分解酵素は無くなります
ですから脂腺増殖症が背景にあって
ニキビが治らない場合は
絶対に食事療法が必要になるということです。
ビタミンDが日本人の救世主!?
ニキビ治療をする上で、スキンケアは欠かせませんが
それに合わせて適切な栄養摂取がとても大切です。
その中で大友先生が特に重要だと考えていらっしゃるのが
ビタミンDです。
ビタミンDはビタミンとしての効果が
最初に発見されたために
ビタミンという名が付いていますが
研究が進むにつれて
ホルモンとしての作用があることが分かり
その重要性が見直されている栄養素です。
大友先生ご自身も、一つだけ栄養素を
サプリメントで摂っていいと言われたら
間違いなくビタミンDを選ぶとお話しされるほどです。
日本人はほぼ一年中ビタミンD不足!?
ビタミンDは、紫外線(UVB波)を浴びることによって
皮膚でつくられます。
しかし東京にいたとするとビタミンDを十分に合成できる
紫外線を浴びることができるのは一年のうちで
8月、9月しかなく、さらに日焼け止めなどで
サンスクリーンをしている場合は
この期間も不足している可能性があります。
※健康を保つためには血中に30nmol/L(12ng/mL)以上の
ビタミンD濃度が必要で、それがつくられる時期は
東京では8月、9月の2ヵ月間です。
ビタミンDとニキビ
ビタミンDはホルモンの母である
プレグネノロンに作用して
女性ホルモンの一つである
黄体ホルモンをつくるサポートをしています。
それによって女性ホルモンのバランスが整い
スキンコンディションが改善していきます。
ニキビは慢性炎症疾患ですので
炎症を抑えるビタミンDはベースを改善する上で重要です。
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衛生状態、身につけるものを考える
ニキビを治すうえで衛生状態や身につけるものも
非常に重要です。
・枕
・ベッドシーツ
・寝間着
・毛染め
・ニッケル、クロムなどの金属
これらを総合的に判断して治療組み立てていくことが
適切なニキビ治療を行う上で大切だということでした。
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