2018年5月31日
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今回はアンチエイジングという言葉を日本に
持ち込んだドクター、青木晃先生の講習がありました。
目次
アンチエイジングとは
アンチエイジングという言葉は
最近では広く色々な意味で使われるようになりましたが
本来のアンチエイジングとは
美容の意味合いではなく
「元気で長寿を享受することを目指す
理論的・実践的科学」
すなわち健康長寿を目指す医学である
という認識が重要です。
アンチエイジングは遺伝なのか
老化を促進させる因子
遺伝的因子:25~30%
環境因子:70~75%
すなわち老化はライフスタイルを
コントロールすることで
予防できるのです。
1.酸化&糖化ストレス(サビる、焦げる)
2.ホルモン分泌の低下(枯れる)
成長ホルモン、性ホルモン(DHEA、男性ホルモン、女性ホルモン)
の低下で病気のリスクが上がります。
3.内臓脂肪の蓄積(太る)
4.免疫力の低下(ガンになる)
5.ロコモティブシンドローム(歩けなくなる)
骨、関節、筋肉、腱などの運動器が悪くなる
運動器症候群のことです。
あっという間に寝たきりになってしまいます。
日本に4700万人いるとされており
そのはメタボの2倍という
重大な問題です。
6.口腔機能の低下(歯周病など)
アンチエイジングの大きな弊害となる酸化と糖化とは
私たちが生きていくために必要なものは
いくつかありますが
その中で特に重要なものが
「酸素」と「糖」です。
しかし、過ぎたるは猶及ばざるが如しで
これが過剰になることで
アンチエイジングを妨げる様々な問題が起こります。
酸化=老化
身体への様々な酸化ストレスによって
細胞がサビて老化を助長するということは
エビデンスベースで確実視されている
大きな老化要因です。
私たちの吸っている酸素のうち2~3%が
毒性の強い活性酸素になり、細胞死につながります。
活性酸素をつくる要因
電磁波
放射能
タバコ
過剰な運動
精神的ストレス
大気汚染
過剰な飲酒
などがあります。
青木先生はご趣味でフルマラソンを走られていますが
本来は、それだけの距離を走ると
身体は活性酸素だらけになります。
しかし先生はドクターとして
マラソン程度の運動強度でどれだけの
酸化ストレスがかかるのかを
逆にどうすればそれを消すことができるのか
を身をもって実験されているそうです。
その経験を生かして
アンチエイジングに取り組むことで
現在でも非常に若々しい身体を保っておられます。
抗酸化力について
私たちの体は
このような活性酸素を除去するための
抗酸化力を持っています。
しかしその酵素の働きは40代を過ぎるころから低下し始めます。
酸化によって起こる様々な問題
免疫力の低下→発ガン、アトピー
『よく私は「ガン家系」なんです』
という方がいますが、実際はほとんど関係ありません。
遺伝的なガンはわずか5%です。
ですから遺伝が原因というのは言い訳に過ぎません。
ライフスタイルを気を付ければほとんどを
防ぐことができます。
シミ
しわ
たるみ
白髪
白内障
脳梗塞
心筋梗塞
動脈硬化
などがあり、これらは老化関連疾患と呼ばれており
酸化=老化であるということが
お分かり頂けると思います。
アンチエイジングの大敵「糖化」
酸化と同じように近年アンチエイジングを
妨げる重要なファクターとして言われているのが
「糖化」です。
アンチエイジングという言葉は
抗加齢と訳されますが
実際は加齢(歳を取ること)を
避けることはできません。
防ぐことはできるのは
酸化と糖化です。
酸化はサビと呼ばれますが
糖化は「焦げ」と表現されます。
パンや肉を焼いた時にできる焦げ目と同じものが
人の身体にも起こるのです。
今まで細胞の数は60兆個とされてきましたが
最新の論文では37兆個と修正されました。
糖化を表すメイラード反応とは
タンパク質に砂糖を入れて加熱すると
タンパク質が砂糖の影響で酵素に頼らずに
茶色く変性を起こします。
これをメイラード反応と言い、料理で言うと
少し焦げ目のついた美味しい部分に
起こっているものということになります。
この反応が身体の中でも起こっていることが
明らかになり、体内にあるタンパク質に
対して過剰な糖があると
それが結合して、体温で温められることによって
変性タンパク質(AGEs:最終糖化産物)が
つくられてしまいます。
最近では糖化を測定する機器もあり
56才の青木先生の数値は1.7で
糖化年齢はなんと36才という若々しさを保っています!
酸化ストレスも低く、その他の臓器年齢も30~40代で
まさしくアンチエイジングの生き証人と言えます。
糖化によって起こる様々な病態
タンパク質の劣勢変性
皮膚の老化
動脈硬化
骨粗鬆症
糖尿病合併症
アルツハイマー病
骨関節症
白内障
目の水晶体にも影響を与えます。
加齢黄斑変性症
ガン
など
糖化の進んだ食べ物 生体外AGEsとは?
身体の中で生じるAGEsだけでなく
食べるものにもAGEsがつくられたものがあり
これを生体外AGEsと言い。
いわゆる焦げたもの、揚げたものなどです。
それを踏まえるとステーキよりはしゃぶしゃぶの方が良いという
考え方もありますが
これについては、生体外AGEsが
体内の糖化を進めるという先生もいれば
あまり関係がないのではないかという先生もいて
議論が分かれるところです。
青木先生はアンチエイジングのドクターとして
このようなものを制限したら
食べるものが無くなってしまうし
食べる楽しみが無くなってしまい
それはアンチエイジングという心の健康
(生き方、哲学)も含めた
広い意味での健康の観点からすると
違っているのではないかと仰っています。
すべてはバランスであり
過剰であることが問題になってきます。
ですから40歳までは特に気にせずに好きなものを
食べても大きな問題にはなりませんが
それを過ぎたら誰でも糖などを処理する能力が
衰えてくるので、やはり気を使う必要があるそうです。
血糖値の急激な上昇を抑える低GI食
生成されたいわゆる「白い食べ物」は
血糖値の上昇が早いため
食べる順番として後に持ってきたり
白米を玄米にしたり
食パンではなく、全粒粉をつかったもの
うどんではなくそばを
選ぶなどの工夫が重要です。
これはGI値(グリセミックインデックス)という
考え方に基づいたもので
血糖上昇のスピードがブドウ糖100に対して
どれくらいかということが食材によって
示されています。
この値が低いほど血糖の上昇が穏やかになります。
血糖値の乱高下を防ぐ
血糖値の急激な上昇と同様に
気を付けなければならないのが
血糖値の乱高下です。
これはグルコーススパイクと呼ばれており
固いものをよく噛んで食べる
酢の物、汁物、食物繊維が豊富な野菜を先に食べる
バターやマーガリンではなくオリーブオイルや
バルサミコ酢を使うといった工夫が有効です。
人類の進化の歴史
人類とチンパンジーは共通の祖先から700万年前に分かれました。
人類はその後進化し、約250万年前から脳が急速に増大し
そのころから石器などの道具や火を使用しだし
肉食を始めました。
地上に降り立つことで、チンパンジーと同じ果実や植物が
主体の食から肉食へと変わっていきました。
人類の食生活の歴史
250万年前~:狩猟と採集の生活
12000年前~:農耕革命で穀物中心の生活へ
約300年前~:砂糖の登場
約65年前~:食品添加物という化学物質の登場
これを24時間という時間に置き換えて
現代に対してサルとヒトの分化を24時間前とすると
農耕が開始されて糖質が主食となったのは
わずか約2分前ということになり
それまでは狩猟による肉が主食でした。
さらに精製された糖(砂糖)が使われだしたのは
約1.2秒前にということになります。
したがって私たちはまだ
このような精製糖(高カロリー食)を大量に処理できる身体に
なっていないと言えます。
現代人は砂糖中毒
砂糖はマイルドドラッグと呼ばれており
セロトニンという幸せを感じた時に
分泌される神経伝達物質を増加させます。
そのパワーはコカインを摂った時と
ほとんど変わらないレベルです。
ですから中毒性があるのです。
試しに糖質を完全に制限してみて下さい。
ほとんどの方はとても難しいと思います。
砂糖中毒の離脱には3日間必要です。
さらに甘いものを買ったときにその成分表を見ていると
ほとんどの場合、果糖ブドウ糖液糖が入っています。
これはアメリカなどで遺伝子組み換えをして
つくったトウモロコシから
化学的につくった安い砂糖です。
遺伝子組み換えのことが盛んに言われていますが
遺伝子組み換えをしたトウモロコシは
輸入できないものの
果糖ブドウ糖液糖などのように加工したものは
いくらでも入れることができます。
実はそういったものは世の中にたくさん溢れています。
旧石器時代の人の糖の摂取量は
1年間で小さじ20杯程度のはちみつでしたが
現代人は1日で小さじ20杯分以上の砂糖を摂っています。
人体の構成成分比
水分:60%
残りの40%を100%とした場合
タンパク質:18% 45%
脂質:17% 42.5%
ミネラル:3.5% 8.75%
炭水化物:0.5% 1.25%
核酸:1% 2.5%
これで言えることは
私たちの身体の構成成分で考えると
タンパク質に対して炭水化物はほとんど無い
ということです。
あくまで炭水化物はエネルギー源としての
栄養素であるということであり
活動量が少ない人であれば
それほど摂る必要はありません。
現代人の食の特徴
糖質(炭水化物)過多
トランス脂肪&n6系(オメガ6)脂肪過多
良質なタンパク質不足
ビタミン不足
ミネラル不足
糖尿病は万病のもと
糖質、カロリーを摂りすぎることで
高血糖の状態が続き、膵臓が分泌するインスリンが枯渇してしまうと
糖尿病になってしまいます。
合併症としては
アルツハイマー病:4.6倍
脳梗塞:1.9倍
心筋梗塞:2.1倍
ガン:3.1倍
糖代謝からみたアルツハイマー病発症メカニズム
アルツハイマー病は脳の糖尿病とも呼ばれており
糖尿病、脂肪肝、肥満、末梢インスリン抵抗性
脳のインスリン欠乏、脳の代謝機能不全
脳の酸化ストレスなどが引き金となり
脳のインスリン抵抗性が起こります。
それによってアミロイド前駆体が増加し
アミロイドβが脳に蓄積します。
その後、神経細胞を破壊してしまう
タウタンパクの異常な蓄積が起こり
アルツハイマー病となります。
ガン細胞はブドウ糖が大好き
正常な細胞が使う糖の割合を1とすると
ガン細胞は3~8という数の糖を消費します。
ガンの検査でPET(ポジトロン放射断層撮影)という
ものがありますが
これはブドウ糖と同じ構造を持った化学物質に
放射性同位元素をくっつけて
体内に入れます。
するとガン細胞はそれをブドウ糖と勘違いして
自分の中に取り込みます。
そこに放射線を当てて見た時にガン細胞の存在が
分かるのがPET検査です。
青木先生の講習の続きはコチラ
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